園田競馬の思い出
昨日は、私の競馬歴について書きましたが、中央競馬のことを書いても仕方ないので、地方競馬、園田競馬の思い出を記します。
子供の頃に向正面からレースをしばしば見ていた園田競馬ですが、実際に私が初めて足を踏み入れたのは平成9年9月のことでした。
前年に阪神競馬場に初めて入りましたが、大型の競技場とショッピングセンターを合わせたような綺麗な施設には驚きました。
また、地べたに座り込む集団には辟易としましたが、競馬といえば馬券親父のイメージがある私が思っている客層とも入場者の姿は懸け離れていました。
話には聞いてはいたものの、随分とスマートだなあというのが、率直な印象でした。
これはこれで楽しめるので一気に競馬観戦にはまっていった訳ですが、居心地の悪さも感じていました。
ところが、園田競馬に入り、古くて汚いスタンド等の設備、見覚えのある観客の姿を見て、何やら安心したというか、妙になじんだ気持ちになりました。
中央競馬とは異なり、ある意味で面白いこともわかり、園田競馬場にも通うようになりました。
当時はまだインターネットが普及しておらず、園田競馬の公式サイトなどというものはなく、情報を収集しようとしても、個人のサイトが2、3あるだけでした。
これくらいならと思って、翌平成10年に私も紹介サイトを立ち上げました。
当時私が書いた”園田競馬の魅力”と題する文章を再掲します。
近年の競馬ブームにより多くの観客が競馬場に押し寄せ、テレビ、新聞ではGIレースの予想特集が大きく報道されています。それほど競馬に関心がない人でも有馬記念などのメジャーなレース名は知れ渡っています。
しかし、これは中央競馬だけの話です。全国各地で行われている地方競馬は以前と比べて、観客、売り上げ共に大きく減少しているのが実状です。
公営ギャンブルが盛んな近畿地方でも、地方競馬は兵庫の園田・姫路競馬しかなくなってしまいました。
私は自宅が尼崎の園田のため、おけらのおっちゃん、焼き討ち事件など競馬には悪いイメージしかなく、ギャンブル性に熱中しすぎても怖いので、長らく関心を示していませんでしたが、昨今のブームに影響されて、遂に数年前からGIレース中心に馬券を買うようになり、たまに阪神競馬場に足を運ぶようにもなりました。
そんな中、ある日地元の園田競馬場に出かけて、「これや、これが競馬場や」とばかり中央競馬との違いを実感したのです。
阪神競馬場ではカップルなど若いファンが押し寄せ、さながら遊園地ムード。ゲームから流れてきたのか、中学、高校生の姿も数多く見受けられます。いい意味で、悪い意味でギャンブル場の雰囲気はほとんどありません。
また、観客が多く混雑のため、パドックもゆっくり見ることができず、レースでは下手をすれば馬の走っている姿を目に収めるのに苦労することすらあります。せっかく競馬場に足を運んだのに何でモニターで競走馬を見ないといかんのでしょうか。
一方、園田競馬場でははっきり言ってそれほど混雑していません。昔は2万人を超える観客がざらだったようですが、今では、年末年始にでもならないとそれほどの観客は押し寄せません。このためパドック、レースと間近で競走馬を見ることがでます。
また、観客の年齢層も高いため、気分的にゆっくりと競馬を楽しむことができます。気合の入ったおっちゃんは少なくなったとはいえ健在で、こちらもわずかの馬券を買っただけでギャンブル場の雰囲気を実感することができます。
一方、レースに目を向けると、中央競馬ではGIレースが乱立し、人気馬同士の対決を見ることが少なくなっています。また、ダービーなどで勝った馬がその後のレースで故障発生、即引退の連続で、古馬でのレースを見ることができないことが頻発しています。スピードに優るサラブレッドとはいえ、こうも故障が多発すると白けた気分になるのは私だけでしょうか。
園田・姫路競馬の場合、丈夫なアラブ馬のレースで、強い人気馬が必ず重賞レースに顔を出してくれ、その時々の最強馬争いを演じてくれます。また、息の長い活躍を見せてくれるのもファンには嬉しいところです。
このようなところが私にとって園田競馬の魅力となっています。自宅から歩いて行けるも大きな魅力ですが(笑)
(1999年6月15日記)
まだ中央競馬では大勢の観客で溢れ返っていたブームの最中だったので、時代性を感じる内容でもありますが、当時の気持ちを表したものです。
このような気持ちもあって、中央競馬だけではなく、園田競馬、地方競馬に関心を持つようになっていった訳です。
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