ジューヌエコール フィリーズレビュー事件
ジューヌエコールが4着となったフィリーズレビュー、レーヌミノル鞍上の浜中騎手の騎乗を巡ってちょっとした騒動になっているようです。
現地でレースを観戦し、直線に入るところでごちゃついて、ジューヌエコール鞍上の北村友騎手が手綱を引いたので、不利を受けたなあと見ていましたが、審議ランプも点らず、レース後にパトロールビデオで放映と簡単なアナウンスがあっただけでした。
私はレース後にはいつも場内でパトロールビデオを見ることにしているので、確認すると、レーヌミノルが外から内に大きく斜行し、ジューヌエコールが行き場を失って手綱を引いて、隣の2号馬や後方の4号馬などとぶつかりそうになっているのを見て、かなり危なかったのだと驚いてしまいました。
数年前に降着ルールが大きく変わり、国際ルールに合わせたとのことで、それまでは鬱陶しいくらい何かあると審議ランプが点り、レース後に審議、といった感じだったのですが、今ではほとんど審議もなくなり、さらに降着などお目にかからなくなりました。
自分の出資馬が大きなレースに出走して、その被害馬となったのはもちろん初めてなのですが、当事者となってみると、あらためて、現在の降着ルールというか、その裁決に疑問を抱かざるを得ません。
いまさらながらJRAの降着・失格ルール解説をみると、降着は、「その走行妨害がなければ被害馬が加害馬に先着していた」かどうかが判断ポイントになるようです。
加害馬と被害馬の状況から総合的に判断するようですが、事例では、両馬間に大差がついたかどうかで判断しているとしか思えません。
このレースでは、レーヌミノルが一気に抜けて、ジューヌエコールと0.5秒差もついたので、不利があってもなくても、どうせ届かなかったと判断したのでしょう。
しかし、不利を受けて大きく後退してしまい、結果的に大差がついてしまう事態などいくらでもあります。そんな競馬では当たり前のことが想定されていないのでしょうか。
このレースでは北村友騎手がお世辞にもうまくかわせたと思えない騎乗で、他の馬にぶつかる様子だったので、落馬でもしない限り、降着は認めないのでしょうか。
馬券を買っていても怒り心頭の裁決だったと思いますが、一口馬主としては、自分の出資馬が危険な目にあわせられたことが最も腹立たしいことです。
なお、配当金が10万円以上違ってしまうことも付け加えておきます。
既にジューヌエコールは桜花賞出走に賞金は足りていますが、もしも優先出走権がかかっていたら、3着以上と4着では大違いだったところです。
結果論かもしれませんが、当事者となってみると、疑問で一杯の降着ルールです。
最後に、降着と騎手への制裁処分は別物という考え方で、降着はなくとも、騎手への制裁処分を科すことになっており、現にこのレースでは騎乗の浜中騎手に騎乗停止処分が下されました。
騎乗停止処分なのに降着なしかと不満の声はあるようですが、これはこれで決まりなので、仕方ありません。
ただ、JRAの建前である公正競馬の観点からは、少々のペナルティーでは、やはりやり得感があり、賞金くらいの罰金を科してもおかしくないと思います。
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