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ラフィアンの成績低下

さて、引退したフレスコは、ラフィアン同世代(2011年産駒)中7番目の獲得賞金で、この世代はフロストを筆頭に1億円馬が5頭、5000千万以上が合計10頭もいます。ここから思うところを少々。

昔のラフィアンは、2歳戦のラフィアンを売りに、早期デビューと勝ち上がりを得意としていましたが、その裏では、クラシックが終わるともうお終いというのも実態で、所属馬の活躍年数も短ければ、通算獲得賞金も意外と少ないものでした。

今のクラブ体制になってから、私は多々批判していますが、一つだけ評価しているのは、クラシックに縁はなくとも、古馬になって地味に勝ち星をあげて賞金を稼ぐ馬がそれ以前に比べて相当数増えたことがあります。
フレスコはその代表格で、初勝利をあげたのは3歳の7月。9戦目の勝ちあがりで、やっと勝っただけかと思いましたが、年に1勝もしないペースで通算4勝もして、獲得賞金は6千万円を超えました。

昔のラフィアンは、若い馬の育成については、坂路で厳しく鍛えるスパルタ方式で、それなりのノウハウを持っていたようですが、古馬になると、放牧させると太らせるだけだったり、厳しくやりすぎて馬を潰したりと、管理は大丈夫かと思ったものでしたが、近年はそれなりの結果が残せるようになったと思っています。

この10年間をみると、概ね毎年3~5頭程度が1億円稼いで、同じくらいの頭数が5千万円以上を稼ぐという数字を残しています。
2歳戦のラフィアンの看板を降ろさざるを得ないほど2歳戦での勝ちあがりが減り、クラシックでの活躍どころか出走すらない程成績は低下しましたが、意外とほぼ安定して募集馬の1割程度の馬はそれなりの成績を残していました。
クラシックはおろか、重賞にも縁がないので、つまらないクラブだといえばそうですが、地道に活躍してくれれば、それなりの評価をする会員もいたのは事実だと思います。

ところが、一昨年あたりから、勝ちあがり率が2割まで低下し、古馬の重賞優勝もなくなってしまいました。
全体の成績も悪ければ、抜けた馬もいないという二重苦に陥っています。
今年の明け4歳馬は残りわずか10数頭では期待などできるはずもありません。
世代全体であと10勝程度上乗せして、30勝するのがやっとだと思います。
明け3歳馬も今のところあまり変わりはなさそうです。

成績低下といいながら、低空飛行でそれなりに成績が安定していたラフィアンですが、ここからさらに急降下するようでは、もはや墜落状態といえるのではないでしょうか。

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