グラッブユアダイヤ、川崎競馬第10R忘れ雪賞ダート1400mに出走しました。
グラッブユアダイヤ、規定通り6歳3月末引退となり、最後のレースとして浦和競馬ティアラカップを予定していましたが、除外の可能性が高く、この日のレースに出走することに。
前走久々の着外に終わりましたが、調子自体は落ちている訳ではないので、有終の美を飾ってほしいところ。昼開催のため、ネットでレース観戦。
この日の馬体重は前走比-1キロの478キロ。
競馬ブックの予想は本紙○のまずまずの評価で、単勝2.7倍の2番人気。本命予想の4号馬が1番人気。
レースはいつものように好スタートから集団2番手につけてレースを進行。
3~4角を周っての直線勝負で先頭馬についていきますが、後方から人気の4号馬に交わされ、最終的に3着で入線しました。
これまでと同様に好スタートから先行、最後もよく粘りましたが、3着が精一杯でした。
ある程度能力はあるのですが、勝ちきるだけの力がありません。
まだまだ底をみせておらず、年齢の割りに数を使っていないので、当面は賞金を稼いで、勝ち星も重ねることもできるでしょうが、繁殖牝馬としての価値の方が高いので引退と判断されたのもやむを得ません。
社台グループオーナーズ公式サイトによるレース解説。
◆グラッブユアダイヤ
3月2日(月)川崎10R・忘れ雪賞・B1選定馬・距離1400m戦へ51kgミカエル・ミシェル騎手で出走しました。馬体重はマイナス1kgの478kg、馬体をふっくらと見せて張り艶良く、好気配でした。単勝は2.7倍の2番人気。レースでは好スタートからダッシュ良く2番手につけました。レースの流れに乗って3コーナーから仕掛けていき、直線、馬場の真ん中から追われました。残り200mで脚色が鈍ったかと思われましたが、ゴール前で最後の力を振りしばり3着でゴールしています。勝ち馬からは11/2馬身、ハナ差、時計は1分28秒7でした。
ミカエル騎手からは「ハナへ行くように指示されていたのですが、内枠の馬が速く先に前へ出られたため、無理はしませんでした。道中は内へモタれ直線は外へ逃げるような走りだったので、疲れていたのでしょう。それでも最後まであきらめずに一所懸命走ってくれました。これで引退と聞いていたので勝ちたかったですが、スピードがあってバネがある馬ですので、きっと良い仔を生んでくれると思います」と、
川島調教師からは「生死をさまよったこともありましたが、そこから復活してくれ5勝を挙げることができました。ここまで頑張ってくれたグラッブに感謝しています。このあとは社台ファームで繁殖入りすることになりますが、どんな仔が生まれるか本当に楽しみです。南関東での忘れの物を獲りにきてくれることを期待しています」とのコメントがありました。
川島調教師の生死をさまよったというコメントには驚きました。故障ばかりでしたが、命に関わるようなものではなかったかと思います。
正直なところ、厩舎の不手際で大怪我を負ったので、お前のところのせいだろうと怒り心頭です。
あらためてこのレースで引退のグラッブユアダイヤ、ゴールドアリュール産駒というので共有購入したところ、2歳夏から動きが良いと評判になり、入厩後も関係者から絶賛状態。
評判だけでなく、デビュー戦で6馬身差の勝利、2戦目も5馬身差の勝利と見事な勝ちっぷりで、調教師や騎手の評価も高まるばかりでしたが、レース後に左前脚膝の骨折が判明。
3歳春に短期間で復帰しましたが、東京プリンセス賞の出走直前に厩舎で大怪我を負ってしまい、クラシック出走が夢に終わりました。
大怪我も回復し、一旦は帰厩しましたが、またも左前脚の膝に骨膜発症、長期休養を余儀なくされ、1年以上棒に振り、復帰したのは4歳夏。
能力の高さにより評価も高く1番人気ばかりで、勝ち負けを繰り返し、5勝を重ねましたが、期待していたような連勝街道の無双状態とはならず、クラスを少しずつ上げるのが精一杯。
都合19戦7勝と勝率の高さはさすがですが、先に書いたように勝ちきる力が足りず、引退となってしまいました。
今は重賞優勝馬のキャンドルグラスと合わせた東京プリンセス賞前の調教で動きが上だったように、3歳春時点の能力は高かっただけに、大怪我をせずにクラシックを迎えていたらと残念でなりません。
クラシック出走を夢みてあれこれ考えたのも懐かしい思い出ですが、今はルイドフィーネにその夢を果たしてほしいところです。
思い残すところは多々ありますが、まずはお疲れ様でした。